【事前調査義務化】アスベスト調査は資格が必要に
1.なぜアスベスト調査に、有資格者が必要なの？
アスベストは自然界に存在する鉱物繊維で、耐火性、断熱性、強度、耐久性などの優れた物理的特性を持つため、多くの建築や工業製品に使用されてきました。しかし、アスベストによる呼吸器系の疾患や中皮腫などの深刻な健康被害が判明して以降、規制・禁止されることが一般的になっています。
アスベストの除去と処理は、非常に重要な作業です。アスベストの存在を特定し、適切な措置を講じるためには専門知識やスキルが必要になります。そのため、2023年(令和5年)10月1日から、有資格者による事前調査が義務化されました。
2.事前調査にはどんな資格が必要？
ここでは、アスベスト事前調査を行うために必要な資格とスキルについて詳しく説明します。
アスベスト診断士
アスベスト診断士は、建築物内やその他の場所でアスベストを特定し、評価するための専門家です。主な作業内容は以下の通りです。
【調査と診断】
建材、断熱材、配管など、建築物内を詳細に調査し、アスベストが含まれる可能性のある場所を特定します。
【試料採取】
アスベストの存在が疑われる場所から試料を採取し、それを専門的な検査機関に送ります。この検査により、アスベストの種類や濃度が確認されます。
【報告書の作成】
調査結果に基づいてアスベストの特定場所や量、リスク評価などの詳細な報告書を作成し、クライアントに提供します。
【安全な取り扱いの提案】
アスベストの除去や封じ込めの提案を行い、建物の利用者や作業者の安全を確保します。
建築物石綿含有建材調査者
建築物石綿含有建材調査者は、特に建築物内に存在するアスベスト含有建材を特定する役割を果たします。主な作業内容は以下の通りです。
【建材調査】
建築物内を詳細に調査し、アスベストセメント製品、アスベスト断熱材、アスベスト含有の壁や天井材などのアスベスト含有建材を特定します。
【建材のマーキングとドキュメンテーション】
アスベスト含有建材を特定すると、それを適切にマーキングし、ドキュメンテーションを行います。これにより、建物のオーナーや保守担当者がアスベストの存在を知り、必要な措置を講じることができます。
【安全な取り扱いの提案】
アスベスト含有建材の取り扱い方法についてアドバイスを提供し、安全性を確保します。
3.まとめ
アスベスト調査には資格保持者が必要です。アスベストは健康に深刻な危険を伴うため、その存在を正確に特定し、適切に取り扱うことが不可欠です。
ネオシステムでは、一般建築物石綿含有建材調査者が在籍しています。横浜市都筑区を拠点に修繕・改修工事を手がけている会社です。神奈川県川崎市宮前区、横浜市港北区、横浜市青葉区、横浜市緑区などにも対応しています。
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