屋根葺き替え工事とは?選ぶべきタイミングと注意点
屋根のリフォームを検討する際、塗装にすべきか、思い切って葺き替えを行うべきか、迷いますよね。最近では「カバー工法」といって、既存の屋根に新しい屋根材を重ねる方法もあります。
今回は「屋根葺き替え工事」に焦点を当て、葺き替えを選ぶタイミングと注意点についてご紹介します。
屋根葺き替え工事とは?
まず「葺く(ふく)」という言葉、普段の生活ではあまり使われない言葉ですが、屋根業界では「瓦などで屋根を覆うこと」という意味で頻繁に使用される用語です。
「屋根葺き替え工事」とは、既存の屋根を全て撤去し、新しい屋根材に張り替える工事のこと。屋根が新しくなるのはもちろん、屋根材を一旦全て剥がしますので、屋根そのものの状態をしっかり把握できるのがメリットです。
下地材の桟木、野地板、防水シートなどの状態を確認し、劣化が見られた場合は修復・交換することで、屋根の寿命をぐんと延ばすことができます。
また、屋根材を既存のものより軽量にした場合、耐震性がアップするという利点もあります。
屋根を葺き替えるタイミング
屋根の葺き替えを選ぶタイミングは、大きく分けて3つあります。
築年数
一般的に築20~30年で葺き替えを検討します。
屋根材の寿命は種類によって様々です。寿命が60~80年といわれる瓦を筆頭に高い耐久性を持つものもありますが、屋根材の下に張られている防水シートが劣化しているケースが多々あります。防水シートの耐用年数は概ね20~30年。やはりその辺りの年数が葺き替えのタイミングであると言えそうです。
屋根の劣化
築年数が浅くても屋根の劣化が進み、葺き替えが必要となる場合も。
葺き替えが必要な、屋根の劣化症状をご紹介します。
●屋根材の破損
小さなひび割れなら補修で対応できますが、広域にわたって大きなひび割れや欠けが見られる場合は、葺き替えが必要です。破損部分から雨水が入り込み、雨漏りする危険があります。
●コケの繁殖
コケの繁殖はスレートによく見られる現象です。屋根に塗られている塗料の劣化に伴い防水効果が低下。屋根が常に湿った状態となるためコケが繁殖します。コケは美観を損ねるとともに、屋根の劣化を促進させます。コケが著しく繁殖している場合は、葺き替え工事を検討しましょう。
屋根のトラブル
雨漏りなど、既にトラブルが発生している場合は葺き替えを選択します。
塗装やカバー工法は屋根の寿命を延ばすことはできますが、トラブルを修復することはできません。いったん屋根を剥がして屋根の状態を確認、きちんと手直ししてから新しい屋根材を設置する必要があります。
屋根葺き替え工事における注意点
前述してきたように、屋根の葺き替えは既存の屋根を全て撤去して行います。既存の屋根材をはじめ防水シートや桟木といった下地材のゴミが出ますので、それらの撤去費用が上乗せされ、他のリフォーム方法より費用が高額になる傾向が。
また、多くの段階を踏んで行われる工事、その分の費用もかさみ工期が長くなることを考慮に入れておきましょう。
まとめ
雨風や日々降り注ぐ紫外線から、住まいを守ってくれる屋根。屋根をしっかりと機能させることが、お家の寿命を延ばすことにつながります。
屋根葺き替え工事を適切なタイミングで行えるよう、費用や工期を頭に入れつつ計画的に検討していきましょう。
「ふくとくペイント」は横浜市都筑区で30年もの長きにわたり、外壁塗装をはじめ住宅修繕・改修工事に携わってきた住まいの専門家です。
横浜市港北区・横浜市青葉区・横浜市緑区・神奈川県川崎市宮前区で屋根葺き替え工事をお考えの方は、当社へぜひお気軽にお問い合わせください。